焼香の意味については諸説あります。
●仏様への供物のひとつ
●自身の穢れ・邪気払い、身も心も清浄な状態にして故人や仏様に向かうため
●抹香の香りが極楽浄土を表現している
気持ちを込めた焼香ができるためにも、作法については事前に調べておく方がいいと思います。
① 焼香台の前へ進んだら、一歩手前で御尊前(本尊)に一礼します。
焼香前のこのタイミングで合掌される方を見かけますが、ここは一礼のみ、合掌は焼香の後です。
② 一歩前へ進み焼香します。
焼香の回数は宗派によって違います。
宗 派 | 回 数 | 作 法 | お念仏 |
浄土真宗本願寺派 | 1回 | おしいただかず | 「南無阿弥陀仏」 |
浄土真宗大谷派 | 2回 | おしいただかず | 「南無阿弥陀仏」 |
浄土宗 | 1回または3回 | おしいただいて | 「南無阿弥陀仏」 |
臨済宗 | 1回または3回 | おしいただかず | 「南無釈迦牟尼仏」 |
曹洞宗 | 2回 | 1回目はいただいて 2回目はいただかず |
「南無釈迦牟尼仏」 |
真言宗 | 3回 | おしいただいて | 「南無大師遍照金剛」 |
日蓮宗 | 1回または3回 | おしいただいて | 「南無妙法蓮華経」 |
日蓮正宗 | 1回または3回 | おしいただいて | 「南無妙法蓮華経」 |
数珠をかけ合掌し、お念仏を唱えます。
③ 一歩下がって再度御尊前に一礼し下がります。
また、仏式ではなく、神道やキリスト教の葬儀では焼香は行いません。数珠も用いません。
神道では玉串を拝礼し、キリスト教では献花を行います。参列者が戸惑わないよう、手順の案内を各葬儀社は工夫しています。