「ありがとう」を漢字で書くと「有難う」。
有ることが難しいことだから「ありがとう」と思う。
有難いと思う気持ちの反対は「あたりまえ」という心。
だから「ありがとう」の反対語は「あたりまえ」なのだそうです。
仏教の教えの一つであるとも聞きます。
今、日本で、世界で、様々な出来事が巻き起こっています。
コロナ禍の中では、様々な行事は中止、延期。
平和のための祈りや、鎮魂の想いの場である慰霊の式典も縮小。
特別な行事でなくとも、日々の生活さえも窮屈な中に閉じ込められています。
問題は山積みです。
自分の意見が自由に発言できない国もあります。
食事や水さえもとれることがあたりまえではない人もいます。
学校へ行くこと、学ぶことがあたりまえではない子供たちがたくさんいます。
あたりまえの日々が、あたりまえではないという事を、今私たちは思い知らされています。
ただ人と人とが会話し、ふれあい、笑い合うこと、家族が一緒に居ること、楽しく団欒を囲むことが難しいこととなっている今。
だからこそ大切な人、物、時間に気づき、有難いことなのだと実感することができます。
あたりまえのことなど、何一つないのだと気付かされます。